【マレーシア通信No.8】

 

【マレーシア通信No.8】

~春節 チャイニーズ ニュー イヤー~

今回は、チャイニーズ ニューイヤーについて、お知らせします。

以前にマレーシアは、マレー系、中国系、インド系の3大民族の国であることをお知らせしました。チャイニーズ ニューイヤ-は、華人のお祭りです。今年は、2月8日、9日でした。

もちろん、マレーシアの国民の祝日です。中国系のお店はすべて休みになってしまいます。日本人学校も休みになります。

春節が近づくと街中に赤い提灯が飾られます。赤が縁起の良い色なので、街中が赤くなるといっても過言ではありません。1月末にクワラルンプールに行ったときに、ツインタワーの前に大きな赤ちょうちんのタワーができていたのを見ました。コンドミニアムのゲートハウスにも飾られます。華人の人たちは、老若男女を問わず赤い色の服を着てお祝いをしています。

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また、花火を上げてお祝いをします。特に、前夜は夜の11時過ぎぐらいから花火が上がり始め、12時を過ぎるとあちらこちらから「ドーン、ドドド、ドーン。」という大きな音が響いてきます。その激しさは、戦争映画の爆撃や銃撃戦さながらの騒音です。初めて経験したときは、その凄まじさに驚きを通り越して、怖さを感じたほどでした。個人や地域で、競い合うようにして上げています。花火は1週間以上も続きました。

春節が近づくと、取引のある業者から蜜柑が届きます。蜜柑が贈答品とされるのは、広東語で「柑」の発音が「金(カム)」に近いからだそうです。色も黄色で、これも金色に近いからでしょう。イオンなどの店頭には、蜜柑の箱詰めが山積みにされています。ショッピングセンターやホテルの入り口には、金柑が鈴なりになった植木が飾られます。

そして、「ライオンダンス」や「ドラゴンダンス」が踊られます。「ライオンダンス」は、日本の獅子舞のようなものです。でも、日本の舞に比べるととってもにぎやかです。学級の子どもたちにこちらの文化を体験させたくて、「ライオンダンス」の衣装を借りてきました。学校の近くにある中国寺院にお願いに行ったところ、快く貸してくださいました。お礼は気持ちだけで結構ということで、20RM(約600円)をお供えしました。

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借りてきた衣装を広げると、子どもたちは大喜びでした。大きな画用紙に「ライオンダンス」のお頭をはみだすほどに描きました。学習後は教頭先生が中に入って、学校中を練り歩き拍手喝采でした。この絵をもとに紙版画を制作し、最後には「ライオンダンス カレンダー」を仕上げました。

今年1年が幸せに過ごせることを願いながら。

 

1つの国で3つもの文化を体験できるなんて、マレーシアはすごい国だなあと改めて感じました。

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