【マレーシア通信No.19】

 

【マレーシア通信No.19】

~国際交流~

マレーシアは以前にもお知らせしましたが、多民族国家です。特に、3大民族と言われるのは、マレー系マレーシア人、中華系マレーシア人、インド系マレーシア人です。

中華系は中国南部を故郷とする人が先祖で、仕事を求めて中国からマレーシアに移り住んで来たそうです。港や漁港の労働者として、また錫の発掘場所等で働く職人として従事しました。ジョホールの中華系は、胡椒とガンビルの農園で働く人が多かったそうで、商売が得意な人は商いをして財を増やしました。

インド系は以前にイギリスの植民地だったこともあって、労働者としてイギリス人が連れてきたと言われています。南インドの人が主で、ゴムのプランテーションで働く人が多かったそうです。 

このようなことから、国教はイスラム教ですが、仏教、ヒンズー教の信者の方々も多いです。街のあちらこちらにモスク、仏教寺院、ヒンズー教寺院が点在しています。建物の種類を見ると、その地に何系の人が多いかがわかります。

言葉もマレー語に加えて、中国語、タミル語も話されています。また、イギリスの植民地だったこともあって、英語が通じます。ただ、マングリッシュといって少し聞き取りにくいときがあります。例えば、カーパークはカパです。しかし、若い人はほとんどが英語を話すので、旅行者にとっては助かります。

学校もマレー系、中華系、インド系があります。教育省の指導により、教えるべき教科などは指定されていますが、特色ある教育活動が行われています。 

本校は地元の学校と国際交流を行っています。本年も1学期に中華系学校、2学期にマレー系学校と交流を行いました。3学期にはマレー系学校とサッカー交流をしました。また、私が担任している6年生だけですが、2月中旬にインド系学校と交流を予定しています。相手校を訪問したり、本校に来ていただいたりと様々ですが、先生方と打ち合わせをして内容を決定しています。 

2学期のスリアラム1校との交流について紹介します。1116日に本校にお招きしました。現地校は午前が高学年授業、午後が低学年授業の2部制なので、それに合わせて4,5,6年生は午前中に、123年生は午後に交流を実施しました。高学年は最初、合同で和太鼓演奏、ラジオ体操を披露しました。ラジオ体操はスリアラムの子どもたちも一緒に楽しみました。

その後は学年ごとに交流をしました。6年生は最初に「組体操」を見てもらい、お友だちに教えました。現地校の子どもたちは「初組体操」に喜んでチャレンジし、成功させることができました。「扇」「タワー」「ピラミッド」などがきれいに出来上がり、喜んでくれました。

その後は、「味噌汁作り」です。体育館から家庭科室に移動し、グループに分かれて調理をしました。マレーの子どもたちが食べてくれるか心配でしたが、ほとんどの子が喜んで食べてくれました。一昨年は「白玉団子」、昨年は「手巻き寿司、おにぎり」を用意したのですが、醤油味や黒い海苔、酢飯が口に合わず、ほとんど食べてくれなかったことを考えると今年は大成功でした。

予定していたことがスムーズに進み時間に余裕があったので、体育館で遊びました。最初は「ドッジボール」をしましたが、ルールがよくわからないようでゲームにはなりませんでした。男子チームは「ドッジボール」から「バレーボール」、最後には「サッカー」になっていました。こちらの子どもたちは「サッカー」がとても上手です。本校の6年生男子は運動が得意ですが、そんな彼らが攻められることが多かったので、さすがだなあと思いました。 

中華系との交流は、本校からは「ソーラン」を紹介し、中華系の学校からは「中国独楽」「中国武術」を教えてもらいました。

今度はインド系の学校に「インドの遊び」「サンドアート」を紹介してもらいます。「サンドアート」は「ディーパバリ」というインドのお祭りのときに色のついた砂で絵を描くことです。今からどのように描くのかとても楽しみにしています。朝食も用意してくださるそうで、本場のカレーをいただくのが待ち遠しいです。

 

【スリアラム1校との交流風景】

味噌汁作り
豆腐の切り方を教えています。
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組体  マレーの子も上手に完成!
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ゲームの相談をしています。女子はトゥドゥンを被っています。
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お手紙をいただきました。
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