【カメルーン通信No.9】

～プラネタリウム～

エコアジョンの魅力の一つに大自然があります。というか、まあジャングルなので。空気は澄んでおり、鳥のさえずりが私を癒してくれます。

逆魅力として停電が頻繁に起きるという問題があります。夜、停電になると何もすることがなく、ただただ嫌でした。しかしながら、夜停電すると少し楽しみなことができました。そう、首都ヤウンデでは味わえない星空です。電気があると近隣の家で街灯などを点けるので少し明るくなります。しかし停電時は深遠です。灯りがないと歩くのも難しいです。そんな時、空を見上げました。

最初自分の目を疑いました。信じられないほどの星の数。「星ってこんなにあるんだ」と気づかされました。そして足元には大量の蛍。初めて見た時は興奮して、停電も悪くないなとも思いました。

そして周りのカメルーン人に「ちょ、あれ！めちゃすごいやん！」と興奮して伝えると「あ、う、うん。え？うん、星が？そうだね」と。

まあそりゃそうですね。あっちからしたらずーとこうなわけで。何十年も見てる星空に今更「すごい！すごいよね」なんて反応は帰ってくるわけはありませんでした。それでも私にはすごいわけで、停電時には小さい楽しみができました。