【カメルーン通信No.7】

 

【カメルーン通信No.7】

~それはなんですか?それは麻痺です。~

ここカメルーンでは驚くことが多いです。特に車です。こんなにボロボロでも動くんだと今でも感心します。フロントガラスが無く、ビニールで代用していたり、内側からは開けることはできず、外からでないと開かないドア、廃車?と思う車がたくさん走っています。それらはまだ良いんですが(いや厳密には良くないんですが、、)今でもこれだけは勘弁してほしい、直してほしいと思うことがあります。

それは乗車人数です。日本なら普通の乗用車では運転手1人、助手席に1人、後ろ3人です。はい、私が育った国ではそれが当たり前です。他の国も大体そうでした。しかしカメルーンでは、普通のタクシーなら運転手1人、助手席に2人、後ろ4人というケースもあります。しかし、これはまだ良い方です。この国では最大人数は普通の乗用車なら8人です。はい、そうです。意味がわかりません。

任地を往復する車ではしょっちゅうあることですが、前運転席に2人、助手席に2人、後ろに4人です。もう一度言います。普通の乗用車です。はい、なんでやねんです。席が運転席にしか空いていなく(その時点で空いてはないんですが)渋々何回か運転手の横に座ったのですが狭いのなんの。というかギアチェンジの度に私邪魔です。体ぐいーって捻ります。「いやこれいいん?あかんやろ」と何回も思いますが、当たり前に運転手の横を乗らされるのでやはり当たり前なのでしょう。

そして、私は任地からヤウンデに行くとき、僻地という土地柄のため車がないので、毎回電話で車の1席を予約していくのです。するとある日、車が到着し乗り込んでみると「あれ?いっぱいじゃない」。そうです。いつもなら前に助手席必ず2人、後ろに3人が居て、私が乗り込むのです。だけどその日は、前助手席に一人、後ろ、私を含めて3人だったのです。その時に頭に浮かんだのが「今日空いてる!ラッキー!」でした、、。いやいやラッキーではありませんから。適正人数ですから。過剰人数は事故の原因になる。感覚が麻痺してきています。変な感覚を自分の中に埋め込んではいけないと誓った出来事でした。

連絡所の前の通り
連絡所の前の通り

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